ロンドン五輪をめぐる「夜の競技」がにわかに現地メディアの紙面を賑わせている。五輪が行われるたびに、大手コンドームメーカーが選手村に数万個単位でコンドームを無料で届けている。ロンドン五輪は北京と比べても大幅に数を増やしているが、それでも「品切れ」の可能性があるというのだ。
北京五輪金メダリストが暴露「70~75%がセックスしていた」
米スポーツ専門局のESPNが2012年8月7月中旬に報じたところによると、主催者側がコンドームを大量に配りだしたと最初に報じられたのが1992年のバルセロナ五輪の時。00年のシドニー五輪では7万個を用意したが、それでも足りずに2万個を追加という。それ以降は、五輪ごとに10万個が発注されているという。
これらのコンドームを無料で届けているのは、コンドーム製造・販売最大手の英デュレックス社。世界のコンドームの4分の1程度のシェアを持っているとされる。コンドームの配布は、オリンピックの公式スポンサーではない同社が知名度を上げるための策だとみられている。
このESPNの記事では、08年の北京五輪で金メダルを獲得した米女子サッカー代表チームでゴールキーパーを務めたホープ・ソロさんは、
「五輪参加選手のうち70~75%がセックスしていた」
「規律がなければ、選手村は『巨大な気晴らしの場』になってしまう」
と証言。米自転車女子銅メダリストのジル・キントナーさんは
「イタリア人が特に開放的で、ドアも開いたままだった」
と語っている。
「コンドームの在庫切れ」が賭けの対象に
英メディアでは、今回のロンドン五輪でも状況は大きくは変わらないとみているようだ。英大衆紙のデイリー・メイルによると、デュレックス社が提供するコンドームの数は15万個。選手村の「住人」は1万500人なので、1人あたり15個が行き渡る計算だ。配布されるコンドームは特別デザインなので、おみやげに持ち帰る人も多いとみられるが、それでも相当な数だ。
デュレックス社では在庫が尽き次第、すぐに追加分を届ける用意があるといい、「品切れは織り込み済み」といったところだ。
ロンドンのブックメーカーでは、この在庫が尽きるどうかについての賭けも行われている。オッズは7-2で、2ポンド(約250円)賭けて勝つと、掛け金に加えて7ポンドが得られる仕組みだ。