日本でも活動している韓流ガールズグループのT-ARAのメンバー、ファヨンさん(19)が突如事務所から契約解除された。グループ内で「いじめ」があったという説もあり、日本でのK-POP人気にも影響が出かねない勢いで騒動になっている。
T-ARAは2009年に韓国でデビュー。2010年にシングル「Bo Peep Bo Peep」で日本デビューし、初登場でオリコン週間1位を獲得している。
ネットに「いじめの証拠」画像が次々アップ
少女時代やKARAに続くグループとして、日本での活躍が期待されていたが、2012年7月30日、所属事務所が突如、ファヨンさんの契約解除を発表した。
日本向けサイトに掲載された内容によると、ファヨンさんの「自己管理の不足・度重なるプロ意識の欠如」が多くの関係者に迷惑をかけたとし「韓国芸能界を背負って、日本で活動するガールズグループとしてはあってはならないことだと思われます」。今後は7人で活動し、その後、新メンバーになることが既に決まっているダニさんが参加するという。
事務所側はあくまでも、ファヨンさんが悪いとしているが、以前からメンバー間の不仲・いじめ説が韓国のネットで出ていた。
ファヨンさんは足の怪我のため、7月下旬に行われた武道館公演でパフォーマンスができなかった。これについて他のメンバーが「意志(やる気)が人を作ることもできるはずなのに」「意志の違い、常識的に」などとツイッターに投稿。これが、怪我のファヨンさんを責めているようだと注目を集めた。
その後もネットでは、ステージ上でファヨンさんだけメンバーに腕を組んでもらえないように見える画像や、日本のバラエティでファヨンさんがメンバーに餅を無理矢理食べさせられているように見える画像が、「いじめの証拠」として次々アップされていた。
「T-ARA残念すぎる。失望した」
事務所側は、いじめは「事実無根」であると否定。さらに、「ファヨンはグループの中で最年少らしさがなく、トップスター気取りで行動していた」と主張。27日の韓国での音楽番組の生放送出演直前、ファヨンさんが突然、ステージに上がれないと言い出した。最終的には出演したが、帰宅途中にファンが見ている前で松葉杖を投げつけたという。
一方のファヨンさんは「真実ではない事実」と事務所に反論するかのような呟きをツイッターに投稿している。
いじめが本当にあったのか否かは不明だが、韓国のネットでは「なぜいじめ被害者のファヨンが契約解除されなくてはいけないのか」という見方が強く、「芸能界の非倫理的横行を最後まで監視しなければならない」「事務所は虚偽の流布には法的措置をとると言っているが、いじめはないというのが虚偽の流布ではないのか」と事務所を批判する書き込みが多数出ている。事務所のツイッターアカウントも炎上状態だ。T-ARAファンクラブから数千人が脱会したという報道もある。
日本でも同様で「T-ARA残念すぎる。失望。やっぱ仲悪いのか」「T-ara最低。ファヨン、大丈夫かな」「T-ARAもうだめだね。性格悪い人多すぎる」と落胆する書き込みが続出している。
また30日には、モデルのきゃりーぱみゅぱみゅさんがツイッターでT-ARAについて「いじめられてる人にも問題があるとかゆうけどそんなの嘘。いじめてる奴が100%悪い!」と投稿していたが、これが韓国でも報じられ、「意見に共感する。いじめは人を死に追い込む」「T-ARAの件は海外にも波及しているのか」といった声が出ていた。