グラビアアイドルの手島優さん(29)がテレビ番組で、年齢をサバ読んでいたことを告白した。公称は「1984年生まれ」だったが、実は82年生まれだったと暴露、もうじき三十路に突入するという。
アイドルとして年齢は生命線と思われるが、意外にも怒りの声はほとんど聞かれず、むしろ受け入れられているようだ。もはやグラビアアイドルにとって年齢は問題ではないのだろうか。
「芸能界にどうしても入りたくて、サバ読ませてもらった」
手島さんは2012年7月29日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)に生出演した。
番組内で、テリー伊藤さんが美女とともにキャンプ術を指南する「テリー伊藤のモテキャンプ」というロケのVTRに、同じ事務所に所属する岩佐真悠子さん(25)と林弓束さん(25)と共に登場。キャンプ場で料理している間、テリーさんに「話したいことがあるって言ってたよな」などと促され、手島さんは「実はですね…私、プロフィール上では、来月の27日で28歳になるんですけど、本当は30歳になるんですよ」「2歳ほどごまかしていた」と暴露した。
スタジオでは年齢をサバ読んだきっかけについて説明した。以前所属していた事務所でデビューが決まった際、本当は21歳だったが、当時グラビアアイドルは10代でないと売れないと言われていた。「本当に入りたかったんです、芸能界に!芸能界にどうしても入りたくて!」という熱い気持ちを持っていた手島さんは、「2歳サバ読ませて下さいって言って、私自ら」「すごいお願いして、読ませてもらいました」と明かした。
いま告白した理由については、隠していたことがどんどん心苦しくなり、事務所の社長や岩佐さんと相談して、ちょうど30歳の節目だということで発表することを決めたのだという。サンデー・ジャポンを選んだのは「サンジャポ最近イジってくれない」からだそうで、自らネタを提供しようと思ったようだ。
同じくゲストで出演していた女医の西川史子さんは「2個ぐらいどうでもよくない?」、お笑い芸人の椿鬼奴さんは「年齢サバ読みっていうのは1つのイベントとしてやってみたい」などと話しており、スタジオでは非難されるどころか受け入れられ、笑いのネタとしてとらえられていた。
グラドル高齢化でサバ読みも問題視されず?
手島さんはサンデー・ジャポン終了後にブログを更新し、「カミングアウト…ビックリしましたよね 驚かせてごめんなさい」と改めてファンに謝った。コメント欄には「今回の一件で逆に好きになりました!」「黙ってりゃずっと誤魔化せたことを、自ら言ったんだから逆に評価されるべきでしょ?」など、週刊誌などで話題になる前に自分から暴露したという点でむしろ好感が持てたというような書き込みが寄せられている。2ちゃんねるでも、「30歳にしては綺麗じゃないか」「もっといってると思ってた」と問題視している人はあまりいないようだった。
また、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんはツイッターで「手島優さんの年齢詐欺について一言どうぞ」と求められ、「グラビアアイドルはサバ読みも仕事のうち…ファンもデータを丸々信じてはいないはず…スリーサイズも年齢も本人希望の数字くらいに思ってた方が良い」とやはり寛容なツイートをしている。
手島さん自身が言ったように、10年ほど前はグラビアアイドルは若いほどいいと思われていたようだ。しかし最近は、35歳のほしのあきさんが11年までイメージDVDをリリースしていたり、30歳の熊田曜子さんや28歳の磯山さやかさんらが現役で活躍していたりする。08年で41歳にしてグラビアデビューした桜井美春さんという例もある。ここ数年でグラビアアイドルの年齢に対するお茶の間の感覚が変わってきたのだろうか。
アイドル評論家の村山ひとしさんに話を聞いたところ、やはりほしのあきさんの活躍以降グラビアアイドルとして活動できる年齢が上がった。それは年齢に関係なく良い魅力を出せることがわかったからではないか、という。手島さんを好きな人はもともと年齢に関係なくグラビアを楽しんでいたので、年齢が2歳上がったところでアイドルとしての価値が下がるとも思えないと話す。
年齢で判断されるのは「U-15系」の中学生アイドルなどで、それは「中学生が好き」という趣味のユーザーに指示をされているから。年齢で判断されない位置にいるアイドルには特に影響はないと村山さんは見ている。
サバ読みに関しては、10代のほうが良いというグラビアアイドル好きの人がいるのは確かなので、「それはそれで仕方ない事だったのでは」とのことだ。
(7月31日20時追記しました。)