高速鉄道の衝突事故取材では高い評価
中国のネット利用者の受け止め方は、もちろん様々だ。
「(奥寺支局長が)外国人だとは分からなかったのではないか」
と、警官隊の行動を擁護するものもあれば、
「犬みたいな日本人は打ち殺されてしまえ」
などと相変わらず日本人の罵倒を続けるものもある。
だが、奥寺支局長のこれまでの活動を評価する書き込みも相次いだ。例えば、ある書き込みでは、7月24日に掲載された奥寺支局長の記事「追悼行事なく主要メディアも沈黙 中国高速鉄道事故から1年」の見出しを紹介しながら、記者として「高い力量を持っている」と評価。別の書き込みでは、
「奥寺淳は、今年の日本で最も良い新聞報道をした人に贈られる賞を取っている」
とある。これは、奥寺支局長が高速鉄道事故関連の報道で、国際理解に貢献したジャーナリストに贈られるボーン・上田記念国際記者賞」(11年度)を受賞したことを指すとみられ、書き込みでは、
「彼の経歴は中国人にも役立つ。真相に迫る人に敬意を表したい」
と奥寺支局長を称賛している。