「どうせ何もしてくれない」 大津いじめで生徒が「学校不信」

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   滋賀県大津市の市立中学2年の男子生徒がいじめを受け、自殺した問題で、元同級生や在校生らによるいじめの実態の証言が続々と出てきている。

   そうした生徒らはメディアに対し「学校への不信感」を口にしている。ここまで学校が生徒に不信感を抱かせてしまった理由は何なのだろうか。もはや学校にいじめ問題の解決を求めることは難しいのだろうか。

いじめを見ても「言わないでおこう」

   2012年7月23日付の読売新聞(夕刊)は、学校が自殺の6日後に実施したアンケートに、学校への不信感から回答しなかったという複数の生徒のコメントを掲載している。

   アンケートに回答しなかった理由は「学校にはまともに取り上げてもらえないと思った」。また、いじめを目撃しても、生徒の間で「先生に言っても何もしてくれないから、言わないでおこう」という雰囲気ができていたそうだ。

   7月20日付の読売新聞も、「自殺の練習の場面を数回見た」と証言した生徒が、「いじめを見逃した学校が信じられない」としてアンケートに回答しなかったと話したと報じている。

   中国新聞は7月26日、学校がアンケートの自由記述欄の記載を、11年10月の調査当初は大津市教育委員会に提出していなかったと報じている。関係者の話として、自由記述蘭には「全力をかけて調査してほしい」「(男子生徒が)なぜ命を失わなければならなかったのか知りたい」などと書かれていたという。こうした学校の態度が、生徒からの不信感につながっているのだろうか。

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