携帯電話を使ったカンニングや他の学生の迷惑になるのを防ぐため、多くの大学で試験中の携帯電源オフなどが指示される中、早稲田大学の試験での携帯電話対策の様子がツイッターにアップされ、話題を呼んでいる。
2012年7月21日昼、早稲田大学に通っているというツイッターユーザーから「早稲田さすがっす笑」と写真がアップされた。
試験中の静かな教室に着信音が鳴り響いてしまう?
試験前後の教室の様子を撮影したものらしく、教卓の周囲に試験官ら3人が立っている。黒板には試験中の決まり事が書いてあるのだが、それは、
「ケータイは音オンで机の上に、メールは無視 電話は『今、試験中だから』と言って切る」
というものだった。脇には「バイブ不可」とも書かれている。
音をオン、バイブレーション機能は不可ということになると、電話やメールが来たら、試験中の静かな教室に着信音が鳴り響いてしまう。メールは無視できても、電話だったら「今、試験中だから」と出なければならず、一人だけ変な目立ち方をしてしまう。
一方で、電源のオンオフについては何も説明していない。ここがポイントで、恥ずかしい思いをしたくなかったら電源をオフにしなさい、ということのようだ。普通なら電源を切れ、だろう。
「なんていう発想の転換(笑)」
ツイッターではかなり話題になり、
「面白れぇ 頭良いなぁこれ」「なんていう発想の転換(笑」
「携帯の音ONで、とか言われたら切るしかないwwww」
「ケータイ持ってるの当たり前だとしたら机の上に出させる方が確かに逃げられない」
といった感想が寄せられた。感心している人が多いようだ。
早稲田大学広報はツイッターの写真が早稲田だということは確認できないので、「コメントできません」としているが、早稲田大学に通っているという他の複数のツイッターユーザーも、同じ黒板を別の角度から撮影した写真をアップしている。政治学系の授業のようだ。このテストを受けている友人に「電話かけまくろうぜ」という呟きもあった。
学則では試験中の携帯電話の取り扱いについて「電源を切り必ずかばんの中にしまうこと。時計としての使用も認めない」とあるので、この授業独自のルールと見られる。
学生の間では、何かと変わったところがある「神授業」として有名らしく、「オレも2年生のときに受講した。学生は4人掛けの席の両端に座らされるんだけど、人数の関係上、止むを得ず真ん中に座らされてしまった人はプラス3点(自己申告制)だった」という真偽不明な呟きも寄せられていた。