日曜の夜はカツオの刺し身(=写真)で晩酌をする。7月1日、カツ刺し。同8日。魚屋さんへ行くと、売り切れ。たまたま、近所の歯科医院の奥さんから日本海のヒラマサをもらっていたので、カツ刺しの代わりにする。同15日。午後から飲み会になり、2次会で数切れ、カツ刺しを口にする。
どうも物足りない。翌16日、海の日。魚屋さんへ行ったら、一人前しかなかった。いつもの三分の一だ。タコとしめサバとの盛り合わせにしてもらった。それでも、やはり物足りない。この半月の間、満足するほどの量を口にしていない、という気持ちが募る。
「あした(7月16日)は小名浜にカツオが水揚げされる」。魚屋さんが言っていたので、火曜日(17日)夕、電話で確認したうえで出かけた。やっといつもの量を手に入れた。
同じ日、いわき民報に小名浜に水揚げされたカツオの記事が載っていた。漁場は那珂湊沖。黒潮に乗ってそこまで北上してきたのだ。放射性物質は不検出。いわき市内のスーパーなどでは、販促キャンペーンが展開されたという。
前に、金曜日は官邸前でデモをしたあと、居酒屋ヘ流れていわきのカツ刺しで一杯やってほしい(いわきのカツオを、と注文すれば風評被害は減る)、ということを書いた。それより、いわきでカツ刺しを食べようツアーの方が早いか――なんて思いながら、カツ刺しをつついた。
いわきの夏祭りが近づいている。8月6~8日は「平七夕まつり」。いわきで被災者のための交流スペース「ぶらっと」を運営しているシャプラニールが、同5~7日の日程で「みんなでいわき! いわき市訪問ツアー」を実施する。
宿泊(ハワイアンズ)、買い物、食事でいわきを経済的に支援する、というのが目的だ。ぜひ、小名浜に水揚げされたカツオの刺し身を食べてほしい。いわきの夏はカツ刺し――が定番なのだから。
(タカじい)
タカじい
「出身は阿武隈高地、入身はいわき市」と思い定めているジャーナリスト。 ケツメイシの「ドライブ」と焼酎の「田苑」を愛し、江戸時代後期の俳諧研究と地ネギ(三春ネギ)のルーツ調べが趣味の団塊男です。週末には夏井川渓谷で家庭菜園と山菜・キノコ採りを楽しんでいます。
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