「ヴィトン」デザイナーの偽者が堂々登場 TBSはなぜこんな恥ずかしい間違いをしでかしたのか

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デザイナーの前は医学部学生を名乗っていた??

   このとき、司会の有田さんとマツコデラックスさんが、女性を疑っているようには見えなかった。

   女性が番組に登場するのは2回目。1回目は11年7月に放送した若手の芸術家50人を集めたスペシャル番組だった。

   女性は自身をイギリスの超有名ブランドのチーフデザイナーだと自己紹介し、「将来は自分ブランドを立ち上げてパリコレに出展するのが夢で、自分は販売員からの叩き上げだが、デザイナーで成功したあかつきには、ファッション業界を再編し優秀な人材が集まる業界にしたい」などと語った。

   新進気鋭のデザイナーに見えなくもなく、ブランド名がわからないように音声加工されていたこともあり、問題にならなかった。6月の放送ではルイ・ヴィトンの名前がそのまま放送されたため、「ありえない!」などとネットで大騒ぎになった。ネットではルイ・ヴィトン ジャパンに「電凸」しようという呼びかけや、ルイ・ヴィトン本部やTBSに問い合わせてみた、という人も出た。

   また、女性の過去のブログやメディアで語ったこと、同級生だったという人物の証言から、

「デザイナーを名乗る前は慶応大学医学部の学生を名乗っていたが全部ウソ」
「デザイナーになるのが夢の、売れない読者モデルだったようだ」

などといった噂がネットに出た。

   女性のブログには抗議や非難が殺到したため、女性は2012年6月28日に、

「今月をもちましてファッション業界から去る事になりました。自身の社会人性の欠如が全ての原因です。今後は新しい道を納得行くまで探し歩んでいきたいと思います」

と書き、ブログを閉鎖した。ちなみに、ブログのプロフィールには「モデル兼ファッションデザイナー」と書いていた。

   結局、女性が放送で語ったことは全てがウソだったわけだが、TBSはなぜこうした女性を同番組に2回も出場させたのだろうか。出演者の素性を確認せず登場させているのか、TBSに問い合わせたが、返事はきていない。

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