米国のバラク・オバマ大統領のツイッターアカウントに、日本の一部ツイッターユーザーが大量の「悪戯リプライ」を送っている。極めてくだらない内容なのだが、余りに量が多く、ネットでは「日本の恥」などと非難されている。
オバマ大統領のアカウントのフォロワー数は2012年7月23日現在約1800万。連日大量のリプライが世界各国のユーザーから送られている。
「イタ電するぞぉぉぉ」
日本からもこれまで、TPP反対など政治的な主張をするリプライが送られていたが、2012年7月上旬から異様な内容のものが大量に送られるようになった。
「フォローかえしてよ!仕事おそいよー?そんなんでよくアメリカ大統領がつとまるな」
「今日のデート楽しかったね 良かったらまた誘ってね」
「イタ電するぞぉぉぉw」
「君かわいいね、大統領?秘書いる?いないよね?会わない?」
というもので、ほとんどが日本語。どのような経緯で始まったのかは不明だが、ピークとなった22日前後には一日で千件以上もの悪戯リプライが日本のツイッターユーザーから送られている。異常な多さだ。
リプライを送っているアカウントを見ると、多くがアニメ調のイラストのアイコンを使っている。中には自ら自己紹介欄に「『キチガイ』ってなんですか?読めません」と書くアカウントもあった。同一人物が大量にアカウントを作ってやっている可能性もある。
「下手すりゃ国際問題に発展するレベル」
これが2ちゃんねるなどで話題になり、「マジでバカしかいないのかTwitterは」「名誉棄損じゃないの?日本人ってこんなに馬鹿だったの?」「日本の恥だ…」といったコメントが殺到。「これやり過ぎると向こうのニュースとかネットで話題になって普通にアメリカ人に嫌われるな」「下手すりゃ国際問題に発展するレベル」と心配するものもある。
悪戯リプライのほとんどは日本語なので、ツイッターを管理するホワイトハウスのスタッフが見たとしても、スパムだと思う可能性が高いが、もし内容が伝わったらどうなるだろうか。似たような事例としては、オバマ大統領を罵倒するメールをホワイトハウスに送った英国の17歳の少年が、米国への入国を生涯禁止する処分を2010年に受けている。
ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「心情的には、町内の大きい家にピンポンダッシュをするような感じなのでしょう。中学2年生でもない、最早小学3年生レベル」と語る。日本語だからどうせ分からないと思ってやっているのかも知れないが、
「いい大人がやってるのだとしたら恥ずかしい。中高生だとしても、普段からネットを使っているんだから、いい加減どこまでが大丈夫なのか学習するべきですね」
と話していた。
オバマ大統領に対する悪戯リプライはまだ収まっていないが、22日夜ごろに「オバマなんていじってないで鳩山とかイジろうぜwwポッポー」といった呟きが投稿され始め、23日現在、鳩山由紀夫元首相のツイッターアカウントにも飛び火している。