ついに飛び出した「自殺の練習見た」証言 加害者が強要罪などに問われる可能性

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   滋賀県大津市の市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、「自殺の練習の場面を見た」という目撃証言が飛び出した。

   これまで大津市教育委員会は「自殺の練習」について「伝聞情報のため確認できない」などと言ってきたが、事実だとすると、極めて重大な証言で、学校や市教委の嘘と怠慢ぶりが改めてさらけ出されることになる。

「窓から外に向けて上半身を反り返らせるような姿勢」

   2012年7月20日付の読売新聞に、自殺した男子生徒と同級だったという女子生徒の証言が掲載されている。

   女子生徒は読売新聞の取材に対し、「『自殺の練習』の場面を2011年9月以降、数回見た」と話した。男子生徒が在籍した教室がある3階の廊下で、休み時間などに同級生3人に囲まれ、窓から外へ向けて上半身を反り返らせるような姿勢を取らされていた。

   同級生らは「自殺の練習をしろ」と笑っていたという。女子生徒は「いじめを見逃した学校が信じられない」とアンケートには回答しなかったようだ。記事によると、男子生徒の父親は自殺の練習が強要容疑にあたるとして7月18日に刑事告訴した内容に盛り込んでいるという。

   大津市教委はこれまで、学校が実施したいじめについてのアンケートに書かれた「自殺の練習」は全て伝聞情報で、具体的な方法などについては書かれておらず、事実という確証は得られないとの弁明をしている。今回読売新聞に掲載されたのは初の有力な証言といえる。

   男子生徒が通っていた中学校では、7月6日に校内放送で校長が泣きながら「自殺の練習は隠していたのではなく、もともと嘘だ」と言ったと生徒が証言していた。しかし記事の内容が事実であれば、校長の「もともと嘘だ」という言葉が嘘だったということになる。

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