大阪市の橋下徹市長の過去の女性問題を週刊文春が報じたことを受け、ワイドショーやスポーツ紙も橋下市長のスキャンダルを大きく取り上げた。ところが、ネットで今回のスキャンダルを報じる記事につけられたコメントを見ると、橋下市長を批判するものは比較的少ない。テレビ番組でも橋下市長に同情的なコメントが出るなど、橋下市長に対する影響は限定的なようだ。
ヤフーの記事に1000件コメントがつく
このニュースのネット上の注目度は高い。例えば、J-CASTニュースが7月18日早朝に配信した記事「橋下大阪市長ウォッチ 文春の不倫報道に交際認める 妻から『すごいペナルティーが待っている』」は、18時時点でヤフーの「国内」カテゴリのアクセスランキング5位に入っている。コメントも1000件近くついているが、コメントに賛同する「いいね!」が多い順にコメントをみた場合、
「6~7年前の事が今になって出てくるなんて、この女も金を貰ってるな」
「大物と関係を持ったことなんかプロの女は言ってはイカン!」
「ベラベラと、これだから商売女ってイヤ!」
と、不倫相手を批判する声が目立つ。「いいね!」が多かったコメント上記10個のうち、橋下市長の行動を疑問視するものは、
「女房子供がいたらやっぱりまずいでしょう」
「最後まで認めちゃった方が良かったんじゃないの?食事だけってことはないだろ。結局バレるな、これは」
といった3つのコメントにとどまった。
テレビ番組でも、橋下氏を擁護する声があがっている。「夜の帝王」との異名を持つみのもんた氏は、7月19日朝の「朝ズバッ!」(TBS)で、橋下氏の立場を
「痛いほど分かる」
とした上で、
「相手のホステスも、ペラペラ喋っちゃうというのは、しょうがないねー」
と述べた。
口止め料の有無については「ないです、ないです」
週刊文春の発売前日にあたる7月18日夜の段階で、橋下市長が事実関係を大筋で認めた背景には、この騒動については早期に幕引きを図りたい考えがあるようだ。さらに、7月19日朝に5分ほど行われた囲み取材の最後には、
「あの、文春の件は、また、必要であれば夕方に。喋ることはないですけども、質問があれば夕方にお答えします」
と、基本的には18日夜に説明した以上のことは話さない考えのようだ。ただし、記者からの
「この件に関して、口止め料を要求したり支払ったということは?」
との声には
「ないです、ないです」
と即座に否定。単なるスキャンダルが、巨人の原監督のような金銭スキャンダルに波及する可能性を否定した形だ。