「君が我慢したら全て丸く収まる」 いじめ被害生徒に対する教員暴言はあったのか

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   滋賀県大津市の市立中学2年の男子生徒が2011年10月に自殺した問題で、同じ学校に通っていた女子生徒の重大証言をテレビ朝日が放送した。

   いじめを受けた生徒から直接相談を受けた教員が、「そんなんどうでもいい」「君が我慢したら全て丸く収まる」と言い放ったというのだ。本当だとすれば、大変な問題発言だが、こんな会話が実際に交わされたのだろうか。

「生徒第一じゃなくて自分の方が大切という先生が多いですよ」

   問題の証言を放送したのは、2012年7月16日放送の情報番組「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)だ。

   番組では自殺した生徒と同じ学校の卒業生で、問題発生当時中学3年生だった女子生徒にインタビューしている。その中で、

「いじめられてる子が直接(先生に)言ったらしいんですよ。いじめの相談なんですけど、『僕こうこうされてるんです』と。でもその先生の態度は『そんなんどうでもいいから。君が我慢したら全て丸く収まるから』と」

と話したのだ。

   女子生徒はほかにも「先生は生徒第一じゃなくて自分の方が大切という先生が多いですよ」「周りの子らが、いじめられてた子が毎日アザだらけで不信を抱いているのにそこでなぜ担任が出て行かなかったのか」など、学校に対し厳しい口調で証言した。

   この学校の校長は7月14日の記者会見で、生徒から「いじめがある」との通報があったことは知っていたが、「いじめの認識はなかった」「残念ながらこちらの方が気が付いてなかったんですわ」などと話していた。自殺した生徒に話を聞いたとき「大丈夫だ」と答えたのが理由だという。

   しかし女子生徒の証言が事実だとすると、自殺した生徒は教員に相談していたことになる。しかも、事実を隠ぺいし、生徒側に責任があるかのような発言は許されない重大な問題だ。

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