「口先で『弱い者いじめはダメ』心に響かない」
義家議員も、たけしさんと同じく輿石幹事長の姿勢に疑問を投げかけた。7月16日のブログで、中学校や大津市教育委員会が、なぜ「自殺に至るまでの真相を徹底的に隠ぺいし続けるのか」、政府・民主党や文部科学省が、なぜ「職員の派遣をきめた、というのみで具体的な対応をしようとしないのか」と糾弾。さらに、こう続けた。
「なぜ、日本教職員組合の組織代表であり、日教組のドンでもある民主党NO2の輿石東氏は、このような悲劇に対してなんら方針を示さないのか?」
義家議員自身は積極的にメディアに出て、大津のいじめ問題について発言している。日教組が支持母体といわれる輿石幹事長が、自分とは対照的にいじめ問題に無言を貫いている現状に我慢ならないようだ。
2009年4月2日付の日本経済新聞夕刊に、輿石幹事長が母親との思い出を語った記事が掲載されていた。弱い立場の人に手を差し伸べる気持ちを教えてくれた優しい母。教師時代はその「教え」を胸に、「実体験で学ぶ」を信念にした。「教師が口先で『弱い者いじめはダメ』と言っても子どもの心に響かない」というのだ。大津のいじめの件ではダンマリを続けている輿石幹事長だが、教師時代の信念を思い出すことはあるのだろうか。