東京電力の株価が連日、上場来安値を更新した。2012年7月18日は一時、前日比3円安の120円に下落し、上場来安値を更新。その後やや持ち直して終値は同3円高の126円で引けたが、2月の年初来高値(262円)から5割強も下落した。時価総額は2000億円を割り込む寸前だ。
他の電力会社の株価も軒並み下落基調にある。
経済産業省の電力改革の基本方針で、電力会社の「地域独占体制」が崩れるとの見通しや、発電と送配電を分ける「発送電分離」や電力小売りの全面自由化が実現しそうなことから、電力会社の収益悪化は避けられないとの見方が支配的になったため、「売り」が広がった。