北朝鮮の朝鮮中央放送など国営メディアは2012年7月18日正午(日本時間同)に「重大放送」を行い、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記に「共和国元帥」の称号を与えたと発表した。正恩氏は、父親の金正日氏が死去した11年12月に軍の最高司令官に就任しており、今回の「元帥」の称号で、軍を完全に掌握していることを内外にアピールする狙いがあるものとみられる。生前の金正日氏も、この「元帥」の称号を持っていた。
北朝鮮の人事をめぐっては、李英鎬(リ・ヨンホ)朝鮮労働党政治局常務委員=朝鮮人民軍総参謀長=が党の役職を解任されたのに続いて、朝鮮人民軍の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)大将を次帥に昇格させることが発表され、様々な憶測を呼んでいた。