東京証券取引所グループは、証券会社から漏れた企業の増資に関する未公表情報をもとにしたインサイダー取引が相次いだことから、自主規制法人の売買審査部内に「公募増資審査室」を設置する。
専任の室長のほか、売買審査部の10人強が公募増資に特化して不正取引を調べるほか、証券取引等監視委員会などとの情報交換などの連携を強化する。準備が整い次第、2012年7月17日の週にも設置する。
また、このほかに証券会社への立ち入り調査(考査)の際に、情報管理体制を調べる専門チームを編成する。増資の引受業務を手がける大手証券を考査時に、専属の7~8人の職員を派遣して、情報管理に不備がないかどうかを調べる。