自殺生徒、「40万円」工面の壮絶 いじめアンケ「金銭要求」との関係

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   滋賀県大津市の市立中学校で男子生徒が自殺した問題で、男子生徒は亡くなる数か月前から貯金を崩すなど40万円前後を工面していたことが明らかになった。自殺直後に学校が生徒に行ったアンケートでは、「金銭の要求があった」との伝聞情報が複数寄せられていた。

   東京新聞などが2012年7月15日、報じた。さらに16日のテレビ情報番組では、いじめ問題に取り組む関係者が、自殺生徒の父親から聞いた話として、「40万円」を工面した内訳を明かした。

「ためていた貯金通帳15万円、家のお金を…」

「今回の場合、だんだんと事実がわかってくると10万円単位のお金を引き出したり、用立てたりしてる形跡もあるらしいんですよ」

   7月16日の「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)で、司会のみの氏はこう指摘した。すると、ゲストのNPO法人「全国いじめ被害者の会」代表の大澤秀明氏は、大津市で自殺した男子生徒の父親と対面した際に、「金銭用立て」関連の話を聞いたと応じた。大澤氏は、いじめが原因の自殺で過去に息子を亡くしている

   大澤氏は、「問題がなければ…」と断った上で、みの氏から促され、

「当事者がためていた貯金通帳15万円、家のお金を10万円、親類のところから20万円」

と明かした。

   それ以上、金銭に関する詳しい説明やコメントはなかったが、15日の東京新聞報道などによると、男子生徒は、自殺する3か月前から数回にわたり、郵便貯金十数万円を引き出したり、親戚が経営する店のレジから金を取ったりしていた模様だ。親戚の財布や自宅からも金銭を抜き取っていたようだ。

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