「ギャラクシーS3に恥をかかせるだろう」
モバイル機器関連ニュースを配信する米ブログメディア「GottaBeMobile」は2012年7月10日付記事で、「iPhone 5のサンプル版」とされる写真を掲載した。信頼できる筋からの情報提供で、「写真は中国の工場から直接送られた」と書かれている。
全体のデザインは、現行モデルの「iPhone 4S」を踏襲するが、画面サイズが大きくなるという。それに伴ってサイズは、たて12センチと「4S」より大きくなるが、横幅は変わらない。電波を受信するアンテナの位置は「4Sと同じ」、また、「現状では丸1日もたせるのに苦労する電池」については、サンプル版の「厚み」を見る限り、あまり改善されなさそうな予測を示している。
米オンラインニュース「ビジネスインサイダー」は、iPhone 5の発売日について6月4日の記事で触れた。米投資会社のアナリストが中国の複数の業者から聞いた話として、「次期iPhoneの発売は2012年9月がもっとも有力」と明言している。
いずれも中国から得た情報だが、どれほどの確度かは分からない。ただ、アップルが何もコメントしていないなかで、iPhoneの生産を一手に引き受ける鴻海精密工業の郭台銘最高経営責任者(CEO)が興味深い発言をしている。6月19日付の台湾の通信社「中央通訊」によると、郭CEOは年次株主総会の席上、消費者に向けて「iPhone 5の発売まで待った方がよい」とメッセージを送り、iPhone 5が韓国サムスン電子の最新スマートフォン「ギャラクシーS3」に「恥をかかせるだろう」と自信をみせたという。具体的な発売時期や機能面については触れなかったようだが、iPhone 5の登場が近づいていることをにおわせる言動だ。