加害生徒親族と思い込んで抗議、中傷 いじめ事件で事実無根デマが飛びかう

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   滋賀県大津市の市立中学校で2011年10月に男子生徒が自殺した問題で、インターネット上では真偽不明の情報が数多く出回っている。

   加害生徒の親族や関係者とされる人物の実名や勤務先が事実確認できていないまま流布されて、電話による問い合わせ、抗議なども相次いでいるようで、中には「関係ありません」と発表したところもある。

「自殺生徒が搬送された」は事実無根

   滋賀県栗東市のある病院は、「自殺現場から数十km離れているにも関わらず、自殺生徒が搬送され、死因が隠蔽された」「加害生徒の親族が滋賀県警察のOBで、この病院に天下りした」という噂が「ソース不明の情報」としてインターネット上で流されていた。

   この病院には噂を見た人からの問い合わせが相次いだようだ。7月9日には公式サイトに「緊急のお知らせ」として、「この度の大津市教育委員会をめぐる報道で誤った情報が流布されておりますが、当院および当院の職員は、一切関係がございません。つきましては、この件に関して電話等をたくさん頂戴しますが、救急病院である当院の正常な診療に支障をきたしますので、良識ある言動をお願いします」という文書を発表した。

   病院にこの文書について問い合わせたところ、「病院関係者が加害生徒の親族である」「自殺した生徒がこの病院に搬送された」という噂が全くの事実無根である、とのことだった。

   滋賀県警OBの病院職員が加害生徒の親族であるという噂は、加害者とされる生徒と関係者の苗字が同じということから流れたようだ。県警は7月11日のJ-CASTニュースの取材に対し、「OBの名前が挙がっていますが、それは加害生徒の祖父などではなく、まったくの事実無根です。いろいろな電話がかかってきて、本人も迷惑しています」と答えている。

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