市長・文科相も市教委批判、問題解決に乗り出す
これまでの報道で、中学校の校長が校内放送で「自殺の練習は隠していたのでなく、もともと嘘だ」と泣きながら言ったと生徒が証言していたことがわかっている。しかし、「自殺の練習は嘘だった」のではなく「自殺の練習があったかどうかの確認を怠っており、事実かどうかがわからない」というのが正しいようだ。学校と市教委の対応はあまりに信用ならないものだ。
越市長は11日の会見で、自殺した生徒について「やはりいじめがあったからこそ亡くなったんだろうと思っています」と市教委と対立する考えを示した。また、「いい加減な調査をして事実をわからなくしてしまったというのはまさに学校と教育委員会の責任」と学校と市教委を厳しく批判し、再調査で事実を明らかにした上で遺族と和解したいという考えを述べた。
文部科学省の平野博文大臣も7月10日の会見で、「受け身の仕事はしません。この問題は、命をなくしているわけですから、教育委員会の役割としてどうだったのかということは、文科省としてつかみきれなければ直接やることもあり得ると思います」と、直接聞き取りするなどの対応をとる可能性を示唆した。大津市のみならず中央にも、「教育委員会に任せていられない」という考えが広がり始めているようだ。