当時の萩原聖人、キムタクに対抗心むき出し
それから12年ほど経って再び共演したときは、特にわだかまりもなく普通だった。麻雀の雑誌についても「あのときは信じられなかったけど、今は凄い気持ち分かるわ」と笑いながら話せたということだ。
今はもう険悪な関係ではないというが、そのときはどんな感じだったのか。94年当時のインタビュー記事を見ると、少し様子が見えてくる。
萩原さんは1987年に俳優デビューし、90年のドラマ「はいすくーる落書2」(TBS)などに出演して人気を獲得。「若者のすべて」では、真面目で正義感の強い熱血タイプの役を演じた。役作りのため、髪を短く切り、麻雀も控えたという力の入れようだった。
そして共演者について「木村拓哉、武田真治、鈴木杏樹らには絶対に負けたくない」と対抗心をむき出しにする。「いつでもさわるとやけどしそうな役者でいたい」とし、「これまでのドラマでは、出演前にリラックスするよう心がけてきたが、今回は思いっきり肩に力を入れてガンガン前に出て完全燃焼したい」と話している。
元々エキセントリックな面もあったが、硬派な役作りのために気合いが入っていたこと、そして何より、共演者へのライバル心が、最初の木村さんへの態度に繋がったのかも知れない。
木村さんが嫌いだった俳優を実名で明かしたことはネットでも話題になり、「こういうのは和解しているから言っているわけでね」というもののほか、「アイドルがバカされてた時代確かにあったな?」「なんで名前伏せなかったんだ?」といった感想が出ていた。