日本経済新聞の喜多恒雄社長(65)が住む都内のマンションから、50代の経済部デスクが出勤しているとする写真と記事を2012年7月11日発売の「週刊文春」7月19日号に掲載し、日経側は「事実無根」だとして激怒している。日経は文春を「近く提訴します」とする記事を掲載し、異例の法廷闘争に突入することになる。
文春には、モノクロのグラビアページに「日経新聞社長マンションから ご出勤の美人デスク」と題して見開きで2ページ、それ以外にも「日経新聞社長と美人デスクの ただならぬ関係」と題した記事が3ページにわたって掲載されている。
人事採用の不透明さも指摘
後述する日経の反論記事によると、喜多社長は「自宅が遠距離のため東京都内で大規模マンションの一室を借りて」いる。
文春記事では、女性デスクは少なくとも5月27日、5月30日、6月3日、6月24日に、
「このマンションに泊まり、翌朝タクシーで大手町の日経新聞本社へと出勤している」
と指摘。さらに、女性デスクは元々ニューヨーク総局で現地スタッフとして採用されたが、後に正社員として採用されている。女性デスクのニューヨーク時代の上司が喜多社長だったことから、人事の不透明さも指摘している。
中見出しでは、
「人事情報を事前に知る女」
「自社のコンプライアンスは?」
とうたわれている。