「サムスンは笑えばいいのか、泣けばいいのか」
米国のニュースサイトのコメント欄には「凄く笑える。判事が本当のことを言ってしまった」「この判事はユーモアがあるな」といったものが寄せられ、日本でも「アップルは負けたけど勝ったみたいな判決(笑)」「そんな理由聞いたことない」という感想が見られた。
韓国のネットではサムスン勝訴が判決理由とともに報道され「裁判には勝利したが、アップルの方がデザインがいいのか……」「サムスンは笑えばいいのか、泣けばいいのか」「裁判には勝ったが侮辱的だ」と悔しがるものがいくつか寄せられていた。
一方で、モバイルツールに詳しい、武蔵野学院大学准教授の木暮祐一氏は、
「両社のデザインや技術特許に関する訴訟みると、余りにも当たり前のものが特許登録されてしまっているという印象を受ける」
と語る。
各メーカーはアップルの権利を侵害しないよう、スマートフォンやタブレットの角を丸くしないようにするなどの対策を取っているが、
「アップルはシンプルで、ある種当たり前のデザインを登録している。企業の利益のためにデザイン登録しているけど、利用者からすれば、選択肢の幅が狭まって不利益になる。スマートフォンは特許の固まりなので訴訟が絶えないが、どこまでが常識で、どこまでを特許として認めるか考え直さなければいけない時期にきている」
サムスン製品については、
「アップルからすれば、デザインが似ているから訴訟を起こしているが、最終的に重要なのは使い勝手。利用者はアップルにデザインが似ているから使っているのではなく、それぞれいいところがあって皆使っている。ギャラクシーの方が使い勝手いいという人もいますからね」
と話している。