大手百貨店の大丸と松坂屋を運営するJ・フロントリテイリングは、株式の公開買い付け（TOB）によるパルコの持ち株比率を高めて資本関係を強化する一方で、集客力のアップを狙い、百貨店の一部をパルコに転換していくことを検討する。
2012年7月5日付の日本経済新聞によると、建て直しを予定する松坂屋上野店（東京都）の一部を転換すること、また大丸心斎橋店（大阪府）などでも共同で大規模改装を進めることを検討しているという。
なお、J・フロントリテイリングは前日の4日午後、TOBに関する報道について「当社が発表したものではない。何も決定したものはなく、開示すべき事実はない」とのコメントを発表。パルコも「当社が発表したものではありません。今後、開示すべき事実が決定された場合には速やかに公表します」としている。