そこまでやるか和民のキャンペーン 「美味しくなければ無料」が話題

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「悪い客に絡まれるリスクあるが、宣伝効果の方が大きい」

   実際、どの程度の客が「美味しくない」と申告するだろうか。似たようなキャンペーンをハンバーガーチェーン、ロッテリアが2009年に行ったことがある。360円の「絶妙ハンバーガー」を購入後、食べてみて美味しいと感じられなければ返金に応じるというもので、当初は最大で5%の返金率を見込んでいたが、実際は0.2%だった。新聞やテレビでも話題になり、広告効果は数億円とも言われた。

   外食産業に詳しい経済ジャーナリスト、中村芳平氏は今回のキャンペーンについて「和民は居酒屋ではなく『居食屋』といっているぐらいで、食べ物の原価率が高く、品質には自信がある。今までの経験則から大丈夫だと思ってやっているんでしょう」と語る。質の悪い客に絡まれる危険性はあるが、0.2%という前例もあるので、「美味しくない」と言ってくる客は「ほとんどいないのでは。リスクはあるけど、それ以上に宣伝になるでしょう」と見る。

   また居酒屋チェーン業界では依然、和民よりも安い全品280円均一といった低価格チェーンの勢いが増している。中村氏は「客が流れないよう和民も必死です。今回のキャンペーンは『とうとうそこまでやるか』という感じですね」と話していた。

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