飲み代減らし、家族や友人のために「消費」する
調査では、「1か月の小遣い(昼食代含む)はいくらか」も聞いている。それによると、2012年の平均は3万9600円で、前年の3万6500円から3100円アップした。
年代別にみると、最も多かったのは50歳代で、前年に比べて5400円もアップして4万2300円になった。30歳代は5200円増の3万9400円、40歳代が2000円増の3万5500円と続いた。20歳代は4万1100円だったが、前年比で300円減った。
ただ、小遣いからみて、「この1年の日常生活はどうだったか」と質問したところ、半数以上の58.5%が「苦しい」と回答。「ゆとりがある」は41.5%だった。
しかも、「苦しい」と答えた割合を年代別にみると、20歳代は46.7%と「ゆとり」がある人のほうが多く、30歳代が56.4%、40歳代が68.6%、50歳代が62.2%と、40歳~50歳代が苦しんでいる。
入社したばかりの若い社員を飲みに連れて歩くことなど、懐具合が許さなくなっている傾向にあるわけだ。
新生銀行では、「生活実感としては引き続き苦しい状況の中で、アフターファイブでの飲み代など抑えられるところは抑えつつも、家族や友人などのために消費する傾向が強まっているのではないか」と分析している。
ちなみに、小遣いが足りなくなったときの対応として、最も多かったのは「使わずに我慢する」の70.2%。前年から10.1ポイントも増加した。