サラリーマンの1回の飲み代が3000円を割り込む、過去最低の水準になったことが新生銀行の「2012年サラリーマンのお小遣い調査」でわかった。
1回の飲み代の平均金額は、2860円。2011年の3540円から680円減少した。これは1999年に飲み代を調査に加えてから史上最低額で、2009年には5170円だった飲み代がわずか3年でほぼ半分に減った。
40歳代は1回2620円で飲んでいる
サラリーマンのささやかな楽しみのはずの、仕事のあとの一杯にかけるお金がどんどん減っている。2012年の調査では1回にかかった飲み代の平均を年代別にみると、20歳代が2870円で前年に比べて750円減った。30歳代が前年比600円減の3140円、40歳代が810円減の2620円、50歳代が530円減の2830円だった。
また未既婚別では、未婚者の1回の飲み代が前年比970円減の2600円となり、大幅に減少したのが目につく。
仕事後の外食回数も、前年の月2.9回から0.5回減少して2.4回になった。
外食回数を減らし、飲み代も削りながら、サラリーマン生活を送っていることがうかがえる。
一方、最近の居酒屋チェーンはどこも「激安」で売っている。飲み物や食べ物のメニューのどれでも1品300円の均一料金だったり、ビールと2、3品のおつまみを1000円のセット価格で売り出したり、仕事帰りに「立ち飲み」でちょっと一杯ひっかけて帰る飲み方を売りモノにしたりと、客単価を下げて回転をあげて売上げを伸ばす作戦が目立つ。その影響も小さくないとみられる。
少なくとも、ひと昔前の「はしご酒」など、お金のかかる飲み方はしないようだ。