日本にもアノニマスの協力者数十人?
まだ仮段階で後日正式に決定するとしているが、周囲の人に迷惑をかけず、穏やかに主張を広めていくというのがポイントのようだ。デモではなく「単なるOFF会」とし、国旗やプラカードの持ち込みも禁止している。
ITジャーナリストの井上トシユキ氏は、「ここ最近のネット関係の話では一番面白い」と語る。2002年、フジテレビのFIFAワールドカップでの「偏向報道」に抗議するため、2ちゃんねる住民がフジの「27時間テレビ」の企画「夏の湘南1万人のごみ拾い」の先回りをして、湘南海岸のゴミを拾うオフ会を開催したことがあった。アノニマスのオフ会もそれと同様の「ノリ」を感じるという。
「権力の横暴に対して正面からヒステリックにデモ活動しても、『あいつらうるさいなぁ』となってしまうけど、掃除なら『少し話を聞いてみようかな』となるかも知れない。昔ながらのネットらしい気の利いた企画だと思う」
また、アノニマスは英語で「匿名(Anonymous)」を意味し、「インターネット空間における自由を守る」ことを理念としている。その正体については不明な点が多いが、井上氏は「全世界に1000人ぐらいいると言われている。日本にも、理念に共感したプログラマーなどの協力者が数十人いると考えられる」している。
今回のアノニマスのオフ会について、日本のネットでは、「アノニマスのお掃除オフいきてー」「日本は暑いよ 黒いスーツ着て熱射病で倒れないでね」「7月7日に渋谷でアノニマスが掃除するらしいから7月6日に集まって掃除しちまおうぜw」といった声が出ていた。