女の子が全裸に見える「透けるカメラ」 有料アプリに「詐欺まがい」批判殺到

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   「透けて見える レンズ」というiPhone・iPod touch・iPad用アプリが、「詐欺だ!」と話題になっている。

   「女の子が全裸に見える」という触れ込みの有料カメラアプリだが、実際の機能は説明と全く異なっているらしいのだ。

赤外線写真風に加工できるだけ?

「透けて見える レンズ」で撮影した写真。全く透けていない
「透けて見える レンズ」で撮影した写真。全く透けていない

   「透けて見える レンズ」は「9th art digital entertainment co.」という企業が開発したアプリで、App Storeでは170円で販売されている。

   アプリの説明文には、「透けて見えるあたかも女の子は全裸です」という不自然な日本語と、薄い衣服や水着が透けて見える「赤外線写真」が撮れるカメラだという趣旨のことが英語で書かれている。

   また、水着女性を盗撮したような画像が紹介されていて、それを見ると確かに水着が透けているように見える。

   実際にアプリを購入し、人物写真を撮影してみたが、全体的に紫がかった写真になっただけで、衣服が透けることはなかった。どうやら「赤外線写真風に写真を加工できる」アプリのようだ。

   App Storeには7月2日現在、41件のレビューが寄せられている。平均評価は星5つ中1.5だ。

   レビュー欄には「赤外線で撮影した風になるだけ。なんの意味もないアプリ。最低」「詐欺だ。嘘だぞ、買うな。金の無駄だ」「詐欺 詐欺 詐欺 金返せ!無料なら納得するけど・・・マジでムカつく」と購入したらしい人たちの怒りの声が寄せられている。一方、「普通に考えれば、見えるか、見えないか、分かるよね?iPhoneのカメラ自体にそんな裏機能があるんなら話は別だが」「スケベ心をまんまと利用されて(笑)もて遊ばれましたな」と、突き放した意見もある。

   2ちゃんねるでも、「常識的に考えて、こんなもんに金払う奴は頭がおかしい」「レビュー読まず買う馬鹿野郎って何なの?」「170円なら『やっぱんな訳ねーよなw』くらいで笑って済ませよ」と、買った人の責任ではないか、という書き込みが並んだ。

アプリは返品できる場合もある

   ちなみに販売元の「9th art digital entertainment co.」だが、このアプリのほかに「3D裸眼立体視 (3D-mania I)」「3D-mania II」「7 7 7 - Slot Machine」という3種類のアプリをいずれも85円で販売している。しかし検索しても企業の公式サイトなどは見つからず、Facebookページも制作したアプリを紹介しているだけなので、詳細な企業情報はわからない。

   販売元に直接クレームを入れることは難しそうだが、インターネット上では「App Storeで誤ってアプリを購入し、Appleから返金してもらった」という事例がいくつか報告されている。「iTunes」の購入履歴ページからアプリの問題を報告するという方法、Appleのサポートに直接メールを送る方法があり、承認されれば返金されるようだ。

   しかしAppleからは「今回に限り返金する」と返答されるようで、返金はそう簡単には認められないらしい。「透けて見える レンズ」の場合どうなるかは不明だ。

姉妹サイト