カシオ計算機の創業者の一人で、名誉会長だった樫尾俊夫氏(故人)の2012年3月期の役員報酬が、13億3300万円となり、役員報酬の開示が始まった10年3月期から初めて10億円を突破したことがわかった。
東京商工リサーチが2012年6月28日に発表した「2012年3月期決算 上場企業 役員報酬1億円以上開示企業」調査によると、樫尾氏の役員報酬の内訳は基本報酬1400万円、退職慰労金13億1900万円だった。なお、樫尾氏はこの5月15日に87歳で逝去した。 これまで最高だった日産自動車のカルロス・ゴーン社長の9億8700万円を抜いて、最高額を更新した。
東京商工リサーチによると、6月28日17時までに有価証券報告書を提出した企業1902社のうち、1億円以上の役員報酬の個別開示行ったのは企業数で138社、人数で220人になった。