オーストリアが教科書に「東海」 ネットで反発、なぜか「オージービーフの不買運動」

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   オーストリアの小中高校の地理教科書に載っている「日本海」の記載に、韓国が主張する「東海」が併記されることがわかった、と共同通信が配信したが、なぜかネットではオーストリアとオーストラリアを混同する人が続出し、「オージービーフの不買運動をしよう」などといった呼びかけが出た。

   また、スポーツ紙がネットで配信したニュースの見出しもオーストリアではなく「豪」となっていたため、混乱が広がった。

「日本海」は日本帝国時代からの負の遺産?

   共同通信が2012年6月27日に配信した記事によれば、今年9月からオーストリアの小中高の地理教科書の「日本海」の記載に「東海」が併記される。オーストリア科学アカデミーが今年3月に、ドイツ語圏のメディアが東海を併記する例が増えているため併記を「推奨する」と方針を出したが、それが実現した。既に印刷も始まっている、と伝えている。

   韓国は、日本海という間違った名前は日本帝国主義時代から使われ誤って広がってしまったものという「独自理論」を主張。韓国では「東海」と呼んでいて、ユーラシア大陸の東に位置する海という意味でも「東海」を国際標準の名称にするべきだと1990年初頭から訴えてきた。

   日本の外務省はこうした動きに対し、日本海は日本が鎖国を解く前から世界中で認知され、国際的に確立した唯一の呼称だとし、公式ホームページに

「我が国は、日本海の呼称に対する根拠のない主張に断固反駁するとともに、日本海の単一呼称を引き続き確保していくため、国際社会に対し、本件問題に対する正しい理解と我が国への支持を求めてきています」

と記載しているが、韓国は世界的にロビー活動を続けており、数か国の教科書に「東海」と記載されているという。

   ネットでは今回の記事について、日本海は日本海でしかありえないとし、韓国の各国に対するロビー活動を非難するとともに、今回「東海」を併記すると伝えられたオーストリアへのバッシングが始まったのだが、なぜか、オーストラリアと勘違いする人が続出して議論が混乱している。

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