厚生労働省が2012年6月27日に発表した「2011年 労働協約等実態調査」によると、職場にパート労働者がいる労働組合のうち、パートが組合に加入している割合が約4割にのぼることがわかった。
「パートの組合員がいる」と回答したのは39.3%。前回は19.1%で、同じ質問をはじめた1996年の調査以降で最も高かった。組合員がパートの割合は前回調査(2006年)と比べて、ほぼ倍増した。
企業規模別では、従業員5000人以上で約6割と最高で、300人以上~500人未満が約25%と最も低かった。「職場にパートがいる」と回答した組合は72.6%で、前回の67.2%から5.4ポイント増えた。また、労使間の労働条件を取り決めた労働協約があるのに、組合に加入したパートには適用されないケースは2割超あった。
なお、この調査は5年ごとに実施。11年7月、組合員30人以上の4086組合を対象に実施し、2597組合(回答率は63.6%)から回答を得た。