2012年10月の合併を計画している新日本製鉄と住友金属工業は、6月26日のそれぞれの株主総会で経営統合を承認した。粗鋼生産規模で世界第2位となる新会社「新日鉄住金」の誕生が正式に決まった。
株主総会では、新日鉄の宗岡正二社長と住金の友野宏社長がそれぞれ冒頭で「総合力で世界ナンバーワンの鉄鋼メーカーになる」との目標を改めて訴え、株主の理解を求めた。
両社とも新日鉄1に対して住金0.735の統合比率や株主へのメリットに関する質問があったが、住金の友野社長は統合比率について「財務アドバイザー8社の平均値は0.69だが、これより高い数値で決めた」と説明した。新日鉄の太田克彦常務は「統合によるコスト削減や数量によるメリットを株主に還元できる」と述べた。
また、同日には新会社の執行役員体制も公表。執行役員数は39人で新日鉄側から26人、住金側から13人が就く。