維新の会にも袖にされ、組む政党がない
今回の新党の場合、民主党を離党するとみられる小沢グループの多くが、いわゆる「1年生議員」だということもあり、小沢氏以外にリーダー格の人物が見あたらないのが現状だ。小沢氏が表に立つにしても、すでに年齢は70歳。「若さに欠ける」との指摘は免れない。
ふたつ目が、「組む相手がいない」という点だ。新生党や自由党は、連立政権の一角を担うことで影響力を発揮した。逆に言えば、党の存在意義を発揮するためには、他党と連携することが不可欠だとも言える。だが、今回の新党の場合、大阪維新の会は小沢氏との連携には否定的な上、今後の立ちあげが噂される、いわゆる「石原新党」をめぐっても、東京都の石原慎太郎知事は「小沢一郎と俺が手を組むことはまったくない!」と、嫌悪感すら示している。また、消費増税に賛成する自民党や公明党と組む可能性は極めて低い。
「小沢新党」は立ち上げはできても、政権を左右できる勢力になるのは難しく、前途多難だ。