「元カレ」報道を受けて、AKB48からHKT48に移籍することになった指原莉乃さんに生放送で「ドッキリ」が仕掛けられた。中居正広さんに、騒動の真相について追及されたのだが、曖昧な説明に終始するばかりで、批判の声も出ている。
指原さんは2012年6月26日放送のAKBがレギュラー出演するバラエティ「火曜曲」に出演。前週の放送でも指原さんの移籍特集をしていたが、今回は「指原は本当に反省しているのか?」という趣旨の企画だった。
事実なことも事実じゃないことも載った
収録直前のスタジオに待機中、仕掛け人の番組プロデューサーが指原さんに、今回の移籍騒動について中居さんに説明をするよう伝える。顔をこわばらせながら一人で中居さんの楽屋に向かう。ここからもう指原さんに内緒で生放送されている。
楽屋につくと、ドッキリ協力者の中居さんが「おれ週刊誌とかワイドショーとか見ないから何も知らないんだ。どうしたの?」と探りを入れる。
指原さんは「週刊誌に私の記事が載った。事実なことも事実じゃないことも載った。世間にどれが事実です、事実じゃないですと話すと言い訳になるので、基本的には言ってない」と涙を流しながら話す。これまでと同様の説明だ。
その後は中々問題の男性について話そうとしない。中居さんが「どんな悪いことしたの?タバコ吸ったとか?」と切り出すと、「法は犯してないです。AKBとしてファンに心配をかけた。事実にせよ事実じゃないにせよ、心配をかけたのは事実なので」と語り出す。
「原発事故の罪を追及される東電の言い訳のように曖昧に見える」
週刊誌には「前にお付き合いしていた人の証言」が載った。しかし中居さんが「あ~、友達なのに的な?」と聞くと、「もう3年ぐらい前、研究生に昇格したて(のころ)。友達の友達」。中居さんが再び「付き合ってないのに、付き合ってたとかってこと?」と聞くと「めっちゃ変な話なんですけど、そのようなことを書いてましたね」と話した。男性とはずっと連絡を取っていなかったとしている。
結局、男性とはどういう関係だったのか、何が事実で何が事実でなかったのかは分からなかったが、ネットでも同様で、「思いっきり物語として破綻していて、嘘を嘘で固めることすらできていない茶番に成り下がっている」といった声が上がった。
AKBを強く推していることで知られる漫画家の小林よしのりさんも、26日のブログで、指原さんの説明について「その曖昧さは、原発事故の罪を追及される東電の言い訳のように曖昧に見える」と指摘。指原さんに同情したい部分もある一方で、「むしろ『アンチ』になって見守るのが、さしこのためだと思っている」。握手会で指原さんに罵声を浴びせたファンはいなかったとされているが、
「意外に物わかりのいいファンが多い。だが、それに甘えるのはAKB全体の崩壊につながりかねない。誰もがあっさり許すのなら、さしこの今後のドラマも、逆風のないつまらないものになってしまう。わしは指原莉乃のアンチになる」
と書いている。
ちなみに、ビデオリサーチ社によると、「火曜曲」の26日放送回の平均視聴率は4.9%(関東地区)と、ゴールデンタイムとしてはイマイチな数字だった。ネットでは「たいしたネタでもないのに無理やり引っ張るからだよ」「指原ヲタよかったな これだけしか見てないぞwww」という声も出ていた。