増税反対は「単なる問題の先送りであり人気取り」
村越祐民議員(千葉5区)は
「『増税の前にやることがある』といったスローガンを声高に叫ぶ人たちがいます。これは一見もっともらしいものですが、国の将来を真剣に考えての発言とは到底思えません。単なる問題の先送りであり人気取りのためでしかないからです」
と、さらに厳しい調子だ。それ以外にも、花咲宏基議員(中国比例)、大西健介議員(愛知13区)、山井和則議員(京都6区)、三村和也議員(神奈川2区)などがブログやツイッターで法案への賛成を表明した。「変わり種」とも言えるのが、岸本周平議員(和歌山1区)。フェイスブックに白票と青票の写真付きで
「右の白票が賛成。左の青票が反対。私は、誇りを持って、白票を投じます」
とつづった。
民主党内に衝撃を与えたのが、馬淵澄夫元国交相(奈良1区)が6月26日になって更新したブログ。馬淵氏は、いわゆる「中間派」だとされ、11年8月に代表選に出馬した際は消費増税に強く反対していた。ところが、ブログでは
「従来の私の主張は変わるものではないが、党という組織による決定、さらに公党による三党協議の結果は大変重い」
として、法案に賛成することを明言した。
有権者に自らの政策の正当性を訴えたい思いは反対派も同じで、反対派の中では、川内博史議員(鹿児島1区)や三宅雪子議員(群馬4区)が、特に活発にツイッターを活用している。初鹿明博議員(東京16区)は、ツイッターで
「昨夜も遅くまで賛成派の先輩議員と飲みながら話をしてきましたが、決意は変わりません」
と、賛成派による説得の様子を明かしているし、福嶋健一郎議員(熊本2区)は、法案の通過を受けて、フェイスブックに「皆さまと一緒に戦って参ります」とするコメントを公表している。