東日本大震災で被災した宮城県の2012年3~5月期の転入者が転出者を1249人上回り、同期としては13年ぶりに転入超過になった。総務省が住民基本台帳をもとに3~5月の人口移動の状況をまとめ、6月25日に発表した。
震災を挟んだ前年同期の宮城県の人口は1万188人の転出超過になった。11年7月からは転入者が転出者を上回る傾向にある。避難した住民が戻りつつあるほか、復興需要で関東圏などからの転入者が増えた。
一方、東京電力・福島第一原子力発電所の事故の影響などで福島県は9779人と大幅な流出となった。0~14歳の子ども世代と、その親世代の25~44歳の転出が目立つ。