提案は「ある意味、株主の本音ですよ」
提案者とは別の個人投資家は、「18の議案はある意味、株主の本音ですよ。業績悪化で増資を余儀なくされて実施。結果的に一株あたり価値の希薄化を招きました。そのことも議案でふれていました。株価の下落で損したのも事実ですし、半分は嫌がらせでしょうが、株主は怒りたくもなりますよ」と話す。
そして、「経営陣がどう説明するのか聞きたい」と思い、当初行くつもりがなかった株主総会へ、今回は出席するともいう。
また別の個人投資家は、「新手の総会屋みたいなもの。反原発派が喜びそうな問題提起も含まれていて(第11号議案)、まともではない」と指摘。かつての総会屋事件を思い出したと話している。
加えて、野村證券が2010年の東京電力債など3件の公募増資情報をめぐるインサイダー取引事件で、証券取引等監視委員会による特別検査が今なお続いている。
嫌がらせなのかどうかは別として、6月27日の野村HDの株主総会が平穏に終わることはなさそうだ。