「炎上」で在庫リスクを事前に回避?
今回の騒動は、いわゆる「炎上騒ぎ」のひとつとして片付けられてしまいそうだが、USAトゥデー紙では、やや違った見方をしている。同紙では、オンラインメディアやソーシャルメディアがアディダスを救ったかもしれない、とするスポーツビジネスコンサルタントのコメントを紹介している。このコンサルタントによると、インターネットが登場する前であれば、
「新聞や雑誌に写真が載って、(その時点で)製品は店に届いていただろう。そして、アディダスは大量の在庫を抱えることになるだろうし、(発売までに)多くの広告費を投入していただろう」
というのだ。「炎上」が製品の生産が本格化する前に起こったことで、結果的にこれらの被害を回避できた、というわけだ。