いろいろあったけど、幸せだったよ、と訴えたかった
夫の説得で長谷川理恵さんは、自らの金銭感覚がズレていたことに初めて気づいたというのだ。確かに、夫も事前に理恵さんに相談しなかったこともトラブルの原因になったようだが、夫がいないと自分は困ることになると考え、ようやく婚約指輪を受け入れる気持ちになったそうだ。
とはいえ、ネット上では、アマゾンのレビュー欄で「これこそ自己中」などと非難の声が相次ぎ、2012年6月19日夕現在で、47件のうち最低評価の星1つが36件も付く状態になっている。また、17日放送のTBS系「サンデージャポン」で、タレントで医師の西川史子さん(41)が、結婚のタイミングで本を出したことを疑問視し、「賞味期限が切れて、やっと気づいたのかな」とかみつくなど、メディアでも批判が出ている。
理恵さん所属事務所のリナーシェでは、担当マネージャーが批判に対して、こう説明する。
「本をきちんと読んでもらえれば、その思いが分かってもらえると考えています。本人は、最初は指輪が小さいと言いましたが、それは間違いで、大きさの問題ではないと気づいています。妊娠検査を受けていたなどの話も、本のポイントではありません。結婚を機に今までのことを振り返り、『いろいろあったけど、幸せだったよ』と訴えたかったということです」
週刊誌などは、夫を尊敬する思いなどを取り上げず、変なところばかりをクローズアップしているとし、「タレントの方も、本をきちんと読んでからコメントして下さい」と呼びかけている。
著書については、理恵さんが試練の中でも一歩踏み出そうとするところに、同年代の女性から「すごく勇気をもらった」との声が届いているとした。また、ワイドショーの司会者らも、暴露本ではなく反省本だとして、「いい本だよね」とほめたとしている。
発行元のマガジンハウスによると、初版で2万5000部を出し、重版までしていないものの、好調な売れ行きだという。