人気グループ「AKB48」の指原莉乃さん(19)が週刊誌で男性とのスキャンダルを報じられた問題で、プロデューサーの秋元康さん(56)がラジオ番組に出演し、指原さんを「AKB」の姉妹グループで福岡市を拠点に活躍する「HKT48」に移籍すると発表した。
指原さんには結成間もない「HKT48」の指導者として期待する、と話したが、「HKT48」メンバーはこの決定に不安のようだ。キャプテンの穴井千尋さん(16)はブログで「HKTってどうなるんだろう…」と綴った。
「指原には指導者になってほしい」と秋元康さん
今回のスキャンダルは「週刊文春」が12年6月21日号で報じたもので、08年から09年にかけ交際したという1歳年上の男性の告白が掲載されている。
記事によれば男性はもともとAKBオタクで、最初にメールアドレスを教えたのは指原さん。エッチするまでかかった時間は4ヶ月。デートは主に指原さんの自宅で「イチャイチャしたり、お風呂に入ったり」した。指原さんとのすれ違いが原因で男性が別れを切り出した。指原さんはその後、別のファンと付き合ったようだとも証言している。
「AKB」は恋愛がご法度で、交際が発覚した場合はクビなどの処分が下される。秋元さんと指原さんは2012年6月16日未明、ニッポン放送のラジオ番組「AKB48のオールナイトニッポン」に登場し、指原さんは泣きながらファンに謝罪、
「週刊誌の中身については事実ではないこともたくさんありますが、その人とお友達だったのは事実です」
と打ち明けた。
秋元さんは、指原さんが誤解されるような行動と、脇の甘さがあったからこんな記事が出てしまったと釈明した。とは言っても、見過ごすわけにはいかないため、一つのけじめとして指原さんを「HKT48」に移籍すると発表した。ただし「左遷」ではなく、活動を始めたばかりの「HKT48」には指導者が必要であり、指原さんはその役割を担って「HKT48」を盛り上げ、また、今回のようなスキャンダルを防ぐ方法を後輩に教えて欲しい、とした。
「HKT48」ファンから指原否定コメントが殺到
HKTは11年7月に第1期生オーディションで合格した小学生から高校生までの24人で結成され、九州を中心に芸能活動を始めている。まだCDデビューはしておらず、結成時に秋元さんは「2、3年後が勝負」などと語っていた。
今回の指原さんの移動に、「HKT48」メンバーは不安を隠さないでいる。キャプテンの穴井千尋さんはミニブログ「ぐぐたす」で12年6月16日午前7時に
「指原さんがHKTに移籍…。いきなりでびっくりです。HKTってどうなるんだろう…」
と書いた。
コメント欄には穴井さんを励まそうとするファンのコメントが殺到していて
「これはHKTにとってチャンス。メディアの露出も今まで以上に増えて、HKTが大きくなれるんじゃないかな。指原を暖かく迎え入れてやってください」
というものもあるのだが、
「HKTを左遷とか罰ゲームのグループとみなされてるようなもんだよ?納得できない」
「とにかくみんな今まで通りでいいんだよ。HKTはHKTらしく今のままで。でも許せないwww」
「指原に気を遣う必要も 相手にしてやる必要も無いよ。毎日 トイレ掃除でもさせとけば 良いねん」
などといったアンチ指原のコメントが多く書かれている。