「初音ミク」ロンドン五輪出場決定!? 海外メディア報道で盛大な空騒ぎ

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   バーチャルアイドル「初音ミク」が、ロンドン五輪で歌を披露することになった、とネットで大盛り上がりになっている。

   海外メディアが報道したもので、作曲家で東京音楽大学教授でもある三枝成彰さん(69)が五輪委員会から作曲と公演プロデュースの依頼を受けていて、自身も大好きな初音ミクを起用し、世界に「クールジャパン」を披露する、というのだ。

   初音ミクが2012年7月27日から8月12日まで開催されるロンドン五輪に出るらしい、という噂が立ったのは6月14日頃から。

五輪の開会式は初音ミクの歌で決まり!?

   ネットで話は大きく膨らみ、「五輪の開会式で歌うらしい」「会期中にコンサートが行われる」「三枝成彰が五輪委員会から依頼され作ったオペラに出るらしい」などと様々な噂が乱れ飛んだ。

   このネタ元になったのが、台湾の大手ゲーム総合サイト「巴哈姆特(バハムート)」に掲載された記事で、2012年5月26日に台湾のポータルサイト「中時電子報」にも配信された。

   記事の見出しは「初音ミクがロンドン五輪で歌唱?三枝成彰が五輪の曲を作曲中」で、三枝さんが先ごろ行われたインタビューで、ロンドン五輪で行われる初音ミクのコンサートの作曲をしていると明かした、という。

「初音ミクはパソコンソフトで、多くのユーザーが作曲し初音ミクに歌わせているが、私もその1人に過ぎない。若くて優秀な初音ミク使いがたくさんいて敬服させられる」

などと謙虚に語ったと書かれている。

   また、三枝さんは「アトム」や「ガンダム」などアニメ映画の作曲を手がけた経験もあり表彰されている。初音ミクはアメリカ、タイなどワールドワイドにコンサートを展開していて、音楽に限らずユーザーたちは、アニメやCG動画、イラスト、ダンス、コスプレなど様々な創作を持ち寄り、協力し一つの作品を組み立てネットで公開している、と書いた。

「そんな記事があったとすれば誤報です」と関係者

   ネットでこの話題が持ちきりになるのには伏線がある。それは今年1月から海外のサイトで「Singers You'd Like to Perform at the 2012 London Olympics Opening Ceremonies(2012年ロンドン五輪のオープニングセレモニーでパフォーマンスして欲しい歌手)」というアンケートが実施され、初音ミクが1位に輝いた。日本からの組織票という見方もあったが、初音ミクを賞賛するコメントの殆どが英語で書き込まれ、世界的に人気になっているのがわかった。また、トヨタがアメリカのCMに初音ミクを起用し、「グーグル」が日本のテレビCMに登場させるなど、存在感が大きくなっている。

   ネットでは、

「今度ロンドン・五輪の開会セレモニーで歌うらしいじゃないの。冗談がなんでこうなったのかねえ?」
「これってマジ?マジだよね??僕は信じるよ。すっっっごい期待してる!」

などと盛り上がった。

   しかし、三枝さんが社長の音楽プロデュース会社メイ・コーポレーションに聞いてみたところ、

「三枝はロンドン五輪の作曲やプロデュースは依頼されておりませんし、そんな記事があったとしたら誤報ですね」

と完全否定。初音ミクに関しては、

「インタビューで初音ミクは面白いし興味がある、という発言をしましたが、作曲をするなどの話は聞いておりません」

ということだった。

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