奥州市議「地元に激励もなかったのは残念」
小沢一郎氏の国会事務所の第一秘書は、J-CASTニュースの取材に対し、放射能を恐れたといったことを全面否定した。「震災後の対応等に関する記事内容に対し、全くのでたらめであり、そのような事実はないことをお伝えさせていただき回答といたします」と、ほかのマスコミに対してと同じコメントをしている。
和子夫人が小沢氏を批判し、離婚したなどと手紙に書いたとされることについては、「家族のことに関し、事務所としてコメントする立場にありません」と言うのみだった。
では、小沢氏の地元・岩手県では、震災後に小沢氏がなかなか帰らなかったことについて、どう考えているのか。
地元事務所がある奥州市では、後援会員という市議が、取材に対しこう漏らした。
「先生が『オレに任せろ』『頑張れ』などと激励に訪れたのなら喜んでいたのに、それがなかったのが残念です。地元のだれもがそう言っていますよ。初代はしっかり頑張っていたのに、2代目は2代目だなあと思います。文春の記事が出たことも、残念な思いがしますね」
ただ、手紙を書いたとされる和子夫人についても、「奥さんも大人でほしかったなあ」と苦言を呈した。
後援会員ではないという別の保守系市議は、「震災は関係なく、地元に対して何もやってくれてないですよ。私は支持していません」と冷ややかだった。ただ、2市議とも、小沢氏は、地元の支持が根強いため、記事の影響を受けずに次回も当選するだろうとの見通しを示した。
なお、和子夫人を中心にした地元の小沢氏支援団体「水和会」は、和子夫人が10年以上も来ないため、12年4月に解散する方針を決めている。会長の及川幸子岩手県議の事務所では、「なぜ来られなかったかなどは、個人的なことですので、詳しくは分かりません」と話している。