大阪市の橋下徹市長は2012年6月13日、自らが率いる「大阪維新の会」から次期衆院選に候補者を擁立する可能性に改めて言及した。橋下氏は、
「府政・市政をやるにあたって、国の制度を色々変えないといけない、仕組みを変えないといけないというのが山ほど出ている」
と、府政・市政と国政がリンクしていることを強調した上で、
「あくまで府政・市政の延長線上で国政課題にぶつかって、この国政課題を解決しないと府政が進まないということがはっきり見えた問題については、まず国会議員がやってくれなきゃいけないし、国会議員がやってくれなきゃ…、という話にもなるのかもしれません」
と、既存政党の国会議員が府政・市政とリンクする課題を解決できない場合、維新の会から候補者を擁立する可能性を示唆した。
橋下市長は3月8日の定例会見などで国政進出に否定的な発言をしていたが、維新の会の幹事長を務める大阪府の松井一郎知事が国政進出に積極的な立場をとっていることから、歩調を合わせる狙いがあるものとみられる。