吉本興業「梶原家の問題で、答えるべき話でない」
「マンションの写真なども含めて見れば、国民の方々もこれはおかしいじゃないかと思われるのは、当然だと思います」
小宮山洋子厚労相は、そのうえで、明らかに資産があるとみられても対応できない部分があると認め、扶養ができないという立証責任を義務者に課すような法改正を検討していることを明らかにした。馳浩衆院議員も、梶原雄太さんの母親が住んでいたマンションは、母親ではなく雄太さん名義になっていたとして、今のところ違法とは言えずに法の抜け道になっていると指摘した。
馳氏は、国会質問後にブログで、こうした事例が放置されると、「じゃあ、うちもマンションを息子名義にして、ローンが苦しいからって生活保護を申請しよう!」などとなってしまうと懸念を示した。ネット上でも、住宅ローン支払いに充てるという資産形成に使われた形になるのではないか、次兄や長兄が母親と同居したり支援したりすれば生活保護の必要はなかった、といった疑問がくすぶっている。
雄太さんが所属する吉本興業側は、兄たちの扶養義務について、「うちの所属ではなく、梶原家の問題ですので、答えるべき話ではないと考えています」とした。月40万円というローン支払いに生活保護費が充てられたかについては、「お金は母親に入るだけで梶原には入らないので、ローンの返済金になるはずがありません」と言う。馳氏の発言については、国会で雄太さんの実名を出さず、吉本側に何の働きかけも来ていないとし、「一方的におっしゃっているだけですので、いちいち反論する意味がないと考えています」と言っている。