5つの辞職要望・要請書に「涙ぐましい無駄な努力」
桐生市議会は6月10日、17人の連名で庭山市議に対する懲罰動議を市議会議長に提出した。可決に必要な16人を超えており、早ければ20日にも庭山市議の除名・失職が決まる。
森山たかひろ市議は自身のブログで、動議文全文を掲載している。それによると、「献血に対する安全性の確認もせず、ただいたずらに市民・国民を混乱させ不安を煽るものであり、これらはまさに、原子力発電所事故由来放射性物質飛散に苦しむ地域の人たちに対する人権侵害とも思われる差別発言」と庭山市議を糾弾している。
また、5月31日に農業協同組合など4団体の連名で「庭山由紀桐生市議会議員に対する辞職を求める要請書」、6月7日に桐生市電気設備工事会社6社の連名で「庭山由紀桐生市議会議員の辞職勧告決議の要請書」など、あわせて5つの要望書・要請書が提出された。これらはすべてツイッターの問題発言によるものだと説明されている。
動議文は「庭山議員の言動やこれに対する民意の反発を踏まえ、我々桐生市議会議員は、庭山議員は、もはや公職の立場に全くふさわしくないと判断するものである。よって、地方自治法第132条及び桐生市議会会議規則第142条の規定に抵触するものとして、本動議を取り上げ、懲罰特別委員会設置の上、地方自治法第135条第1項第4号の除名の処分を求める」と締めくくられている。
なお、庭山市議は6月10日に更新した「涙ぐましい無駄な努力の数々」というタイトルのブログに要望書・要請書のスキャン画像をすべて張り付け、「こんななんの効力もない要望書や要請文を書かせたり、書いているヒマがあるなら、リコール運動すればいいじゃない。結局お任せ民主主義のままで、なんでも他人任せか?どこまで覚悟のない人たちなんでしょうね。あ~情けない」と書いており、まったく意に介していない様子だ。
庭山議員は現在2期目。前回は5位で当選している。