「まだ、維新の会では、きちっと諮っていませんから」
ただし、橋下市長は、08年の大阪府知事選への出馬が報じられた際、当初は「20000%あり得ない」と全面否定していたという「前科」がある。
今回も、橋下市長は発言に含みを持たせている。具体的には、6月8日の会見では、
「まだ、維新の会では、きちっと諮っていませんから。今やっている政治塾は、継続してやっていく」
と、個人的な見解であることを強調している。また、国政進出がなくなれば、政治塾の意義がなくなってしまう。この点について質されると、
「政治家を目指す人がいるのであれば、一緒に勉強して、さまざまな道に進んでもらえれば。それはそれで、プラスですからね」
と、あいまいな答えに終始した。
維新の会の国政進出に対する世論の期待は高い。毎日新聞と毎日放送(MBS)が6月2日から3日にかけて行った世論調査では、次期衆院選の比例代表の投票先を府民にたずねたところ、37%が維新の会と回答。民主党(7%)や自民党(10%)を圧倒的に引き離して首位の座を獲得している。