「突発的な停電が起これば、命の危険にさらされる人もでる」
野田首相が再稼働の理由として強調したのが、電力需給逼迫による停電のリスクだ。原発が電力供給の3割を占めてきたことを念頭に、
「数%程度の節電であれば、みんなの努力で何とかできるかもしれない。しかし、関西での15%もの受給ギャップは11年の東日本でも体験しなかった水準で、現実的にはきわめて厳しいハードル。仮に計画停電が行われ、突発的な停電が起これば、命の危険にさらされる人もでる」
と述べた。さらに、火力発電にシフトすると燃料費が電気代に転嫁されることを理由に、
「夏場限定の再稼働では国民の生活は守れない」
と、秋以降も継続して稼働させる考えを示した。
大飯以外の原発の再稼働ついては、
「スケジュールありきでは考えない」
としており、中長期のエネルギー計画を8月めどにまとめたい考えだ。