福島大学の筒井雄二教授が2012年6月6日、原発事故後に福島市で抑うつ状態を示す子どもの割合が増加傾向にあるとの調査結果を発表した。 調査は12年1月、市内の幼稚園児と小学生計2743人の保護者を対象に行われ、2103件の回答を得た。
「子どもが新たな活動に興味を持ちにくい」状況が「よく起こる」「時々起こる」と回答した保護者は25%で、11年6月の前回調査から約10ポイント増えた。「災害などを連想させることがあると腹痛や頭痛などを訴える」ことが「よく起こる」「時々起こる」と回答したのは前回より32ポイント増えて38%だった。一方、「恐怖・不安」「甘え・退行」を示す度合いは前回より低下した。