2012年6月6日に開票が行われた「第4回AKB48選抜総選挙」は、前回まで前田敦子さんとセンターポジションを争っていた大島優子さんが予想通りの大勝となった。
前田さんはグループを卒業することが決まっており、しばらく「大島時代」が続くのかと思いきや、獲得票数から意外な事実が見えてきた。
大島さんは1万4000票の大幅減
開票結果によると、1位の大島さんは得票数が10万8837票。2位の渡辺麻友さんが7万2574票、3位の柏木由紀さんが7万1076票、4位の指原莉乃さんが6万7339票と、1位と2位以下の間には大きな差があることがわかる。
しかし2011年と12年の票数を比較してみると、大島さんは12万2843票から1万4006票減らしている。渡辺さんは5万9118票から1万3456票増、指原さんは4万5227票から2万2112票増だ。柏木さんも7万4252票から3176票減らしてはいるが、大島さんほど大きな減り幅ではない。元の票数が多かったとはいえ、渡辺さん、指原さんの伸び幅から考えると「大島トップ」安泰とは必ずしも言えない。
指原さんが10万票獲得で1位も!?
来年も選抜総選挙が開催され、参加メンバーが変わらないとすると、どんな結果が予想されるだろうか。
今回の上位4人の、11年から12年の票数の伸び率を計算すると、大島さんがマイナス11.4%、渡辺さんが22.8%、柏木さんがマイナス4.3%、指原さんが48.9%だ。このまま推移するとすれば、来年の得票数はそれぞれ9万6430票、8万9121票、6万8020票、10万267票となる。なんと指原さんが1位になり、大島さんと渡辺さんの差もぐっと縮まる。
ただし、第1回選抜総選挙からの平均伸び率で見ると、大島さんが373%、渡辺さんが294%、柏木さんが361%、指原さんが366%だ。特に大島さんは第1回の得票数が3345票で、第2回は3万1448票。伸び率は840%を記録している。今後もメンバーによっては、昨年との比較データだけでは計り知れない「急成長」「ファンの爆発力」がありそうだ。
ちなみに大島さんは今回の選抜総選挙開票終了後の「所信表明」で、
「AKB48が世代交代と言われているけど、新しい子、若い子が成長してほしいという思いもあるし、でも負けたくないという気持ちもすごくある。私の1位という壁を、ぜひみんなにぶつかって壊してほしいなという思いで、私は大きな壁となって、この1位を一生懸命やり遂げたいと思う」
と語っている。大島さんの「壁」は分厚そうだが、指原さんと渡辺さんがぶち破りに来るのか、それとも新たな勢力の台頭があるのか、これから1年間のAKB48の動向にさらなる注目が集まる。